Photo by Takayuki Monma

論文・論説

北海道の自然 第44号 日高山脈と夕張-芦別山地の生い立ち 在田一則著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:日高山脈と夕張-芦別山地は北海道を代表する非火山性山脈である。それらを構成する岩石や地質構造は、一億年以上前に遡るユーラシアプレートと北米プレートの接近・接合の過程で隣り合う地下深部でできた。約一千万年前にはじまる太平洋プレートの斜め沈み込みにより千島島弧前弧は南西に移動し、その衝突前縁では、衝上断層群の運動によりこれらの深部岩石は上昇し、まず日高山脈が、続いて夕張-芦別山地が成立した。このように、両者は性格(構成岩石や地質構造)が異なる姉妹の山脈といえる。夕張-芦別山地は変質した海洋底の岩石からなり、蛇紋岩メランジや石灰岩がもたらした特異な地形やそこに育つ固有な植物群集によって特徴づけられる。グラニュライトを含む島弧地殻深部のいろいろな変成岩類や上部の堆積岩および各種の深成岩類が露出する日高山脈では、山脈を西から東に横断すると、島弧地殻の深部から浅部までの岩石や地質現象を連続的に観察できる。このようなところは世界的にも稀である。アポイ岳の新鮮なカンラン岩は地球深部(マントル)の研究に重要であり、そこに棲息する希少な動植物や山脈主稜部のカール底に棲むナキウサギとともに、日高山脈の価値を高めている。地質学・地形学・動植物学など学術的にきわめて貴重で、また山岳景観としても優れている本地域は、国立公園あるいはジオパークとして整備・保全し、未来に引き継ぐべき自
然遺産である。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 サンルダム、当別ダム、平取ダムを中止させよう! 小野有五著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:建設計画が進められている道内の三つのダムについて、その建設の根拠となっている基本高水流量の問題を中心に、サンルダムを例にとって解説した。また天然サクラマスの保護、国が提唱している「計画段階における環境影響分析」を行政にきちんと行なわせることの重要性も指摘した。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 北海道の海鳥をとりまく自然生態系の危機を考える 奥谷浩一著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 十勝の自然を脅かすラリー競技 松田まゆみ著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:十勝地方の林道では二〇〇一年から毎年国際ラリーが開催されています。野生生物の生息地となっている森林で、改造車が爆音をたてて疾走するラリーは、そこに棲む動植物に悪影響を与えるだけでなく、林道の地盤構造を破壊します。しかも主催者である毎日新聞社は、二〇〇三年から公言を反故にしてシマフクロウ、クマタカ、ナキウサギなど絶滅危惧種や希少動物の生息地でラリーを行い、二〇〇四年以降も自然保護団体の要請を一切無視して同じコースでラリーを強行しました。
ラリーの実態と十勝自然保護協会などの自然保護団体の行ってきた反対運動について報告します。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 千歳川頭首工の改築工事 明野幸久著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 強引に進められる北見バイパス道路 川崎克著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:北見市(〇六年三月合併前)の市街地には国道三九号が貫通しています。これは旭川と網走を結ぶ国道ですが、現状ではそれほどの渋滞や混雑は見られないにもかかわらず、網走開発建設部により、市街地東側の自然が豊かな地域にバイパス道路が計画されました。
形式的な住民説明会は行われましたが、多くの市民は知らぬままでした。
また環境アセスメントを検証してみると、多くの問題点のあることが判明しました。そこで私たちはルートの変更を含む抜本的な見直しを訴えましたが、行政は聞く耳をもたず、強引に着工してしまいました。この道路は一般国道のバイパスとはいいながら、実態は帯広から足寄をへて網走に至る高規格幹線道路(高速自動車道)の計画地一部で、その飛び地として、強引に先行着工するねらいが込められているようです。
北見バイパス道路予定地の自然環境と道路計画の問題点をご紹介します。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 外来種セイヨウオオマルハナバチの野生化問題を解決するために 小島望著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:農作物の花粉媒介昆虫として輸入される外来種セイヨウオオマルハナバチについて、①保全生態学上の問題、②問題の背景と必要となる対策、③特定外来生物指定をめぐる問題性、④環境教育への応用、の視点から述べた。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 北海道自然観察指導員と北海道アウトドアガイドの現状 福地郁子著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:多くの方が身近な自然や知床の国立公園のような自然でも"自然"にふれる時、どなたか"自然"に詳しい方が案内をしてくれると心強く思われる人が多いと思います。とくに初めてそこの自然にふれる時、ご案内してくれる方がいるといろんな不安が解消されます。自然の楽しさや不思議さを丁寧に解説し、親しむこつを教えてくれる自然観察指導員はさらに、その自然をどうしたら保護していけるかも観察会の中で案内してくれます。又、参加者の希望により自然を多様にガイデングしてくれる北海道独自のアウトドアガイドが道内各地におります。
皆さんはこの標題の自然に関わる制度や資格をご存知でしょうか。関わっているものの一人としてその一端をお知らせしたいと思います。ただ、時が経過しており、私の思い違いがあるかもしれませんがその時はお知らせいただければありがたいです。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第44号 諫早湾干拓事業と有明海漁業被害との因果関係および開門調査の是非をめぐる論争 佐々木克之著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月31日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

ニュースレター・会報

北海道自然保護協会会報 129号

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2006年3月25日

内容:ちょっとひとこと―何でだろう!札幌市中心部・豊平川にオオセグロカモメ。日高山脈と夕張山地を国立公園にしよう。北海道各地のニュース。北見バイパス(北見道路)建設の論理とその問題点。釧路湿原自然再生の実態。緊急市民集会「当別ダムを検証する」報告。活動日誌、要望書など、コラムその2、ミティゲーション。お知らせコーナー。

資料提供元:北海道自然保護協会

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