Photo by Takayuki Monma

その他

北海道の自然 第55号 第23回夏休み自然観察記録コンクール 横山武彦著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

その他

北海道の自然 第55号 知っているようで知らない土の話 柴田英昭著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 札幌の街路樹 笠康三郎著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:明治の初めに計画的に造られた札幌の町は、国内のどこよりも街路樹を受け入れるのに適しており、最先端の知見をもとに、街路樹のある街並みが造られてきた。最初に用いられた樹種は外国から導入されたニセアカシアであり、その他には近傍から苗木を採取できたイタヤカエデなどが使われてきた。その後はイチョウやプラタナスなどの全国共通樹種が多く植えられたが、近年では郷土樹種に回帰してきている。街路樹に対する意識は「総論賛成・各論反対」の最たるものであり、地先の人にだけ負担を強いている現状では、ますます迷惑物になってしまいかねない。社会インフラの一つとしての価値を改めて共有し、道路管理者と市民が広く支えていくしくみを作っていくことが急務となっている。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 札幌の公園整備と機能の変遷:中島公園を中心に 秋山淳子ほか著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:札幌市における公園(おもに都市公園)について、中島公園を中心に創設から平成の再整備に至る過程をたどり、その機能の変遷を検討した。明治初期から札幌では「都市空間における自然」の要素を基礎に公園が設置されたが、都市としての成長とともに開拓政策の進展と相まって勧業・市民娯楽提供など、機能の多角化が昭和期に至るまで進んだ。平成の再整備では、現代的課題である国際化・環境政策的観点から見直され、都会における自然的空間を基調とする「みどり」の機能が重視されることとなった。本稿では中島公園の初期設定思想と実際の景観変遷も視野に、公園整備と機能の変遷につき具体的なあゆみを明らかにした。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 札幌の失われた川を尋ねて 宮坂省吾著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:札幌は豊平川扇状地の上にある。150年ほど前に開拓使が札幌に入った頃、サッポロ川・コトニ川・ヨコシペッ川などと呼ばれていた扇状地の河川は自然景観の一員として自由に流れていた。サッポロ川は、上流を現豊平川、下流を現伏籠川・篠路川とする石狩川の支流である。下流のフシコ川は、河川争奪に加え札幌の都市化・豊平川の建設などによって上流が切り離され、小河川となった。西側の扇状地中央を網状に流れていたコトニ川は、サッポロ川より古い時代に形成されて、扇状地上に放棄された水系である。そのため、上流部は融雪機や洪水期にだけ水が流れる涸れ川となっていた。しかし、涸れた流路の砂礫層中には伏流水が流れ、それによるメム(湧泉地)からの大量の湧水が下流の川を潤していた。扇状地西端の低地にあったヨコシぺッ川は、藻岩山などの渓流を集めて流れていた。サッポロ川にはパラピウカ(広い石川原)が形成されていたが、その風景は瞬く間に失われた。しかし、現在でも時ならぬ大洪水の反乱によってパラピウカが出現することもある。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 豊平川と河畔植生 竹中万紀子著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:豊平川では、ヒグマとの共存を図るために、石山地区では見通しを良くして遭遇率を下げることを目的とした河畔林管理が行われるようになった。その際には出来るだけ在来樹種の保全に配慮しながら行われている。高齢化が進むなかでの継続性や、伐採された木の処理費負担など、将来的に解決しなければならない課題もある。川幅は、明治から昭和の初めにかけて連綿と続いた治水事業の結果、かつての半分以下に狭められてきたので、中・下流域では治水上河畔植生を除去しなければならない。改正河川法が施行されてからは、一応自然環境に配慮しながらの河畔植生除去などによる治水対策が進められてきているが、狭さ故の課題や外来樹種の問題を抱える。人口減少時代に突入した今、人の暮らしと河川の自然との共存を目指すためには、河川をできるだけ元の規模に復元することが望まれる。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 未完成の北海道百年記念事業―野幌の森の道路問題― 五十嵐敏文著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:野幌の森を道立自然公園という形で未来に遺す北海道百年記念事業はまもなく50周年になろうとしているが、自然公園指定時の町村金吾元知事の「無車道」の理念は、江別市のRTN工業団地造成という時代の波に翻弄され、いまだに実現していない。「中央道路」が閉鎖されていないため、いまだに未完成なのである。この道路問題を解決することは自然公園管理者の北海道と市道管理者の江別市の責務であり、解決の先送りはすべきではない。「今、ここ」での解決を強く求めたい。また、同道路の閉鎖は地域住民の同意が得られないため実現していないのだが、同地域は関矢孫左衛門ゆかりの地域であり、関矢孫左衛門ゆかりの人々には、野幌の森を道立自然公園として未来に遺すために、先人に倣う決断を望みたい。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 森林斜面の洪水緩和効果はどのように評価できるのか 谷誠著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:森林斜面の洪水(流出)緩和効果(降雨に対する河川流出量の増加を緩和する効果、いわゆる「緑のダム」の効果)を、水の流出メカニズムに基づいて解説した。中小降雨では、降雨の一部は土壌に貯留されて河川の洪水流出量は降雨総量よりも小さくなる。大雨になると、この総量減少効果は限界に達し、それ以降に降る雨の総量と河川の洪水流出総量がほぼ等しくなる。そのような大雨の場合も、土壌内にしみこんだ雨水が斜面方向にパイプ状水みちを通して速やかに排水され、地下水面上昇が抑えられる結果、土壌に水で満たされない不飽和間隙が残される。そのため、その間隙内に含まれる貯留水量は大雨の期間も時間変動し、洪水流出量の時間変化が均される。これにより、ピーク流出量が低くなる流出平準化効果が発揮される。こうした2種の効果が存在するにもかかわらず、治水計画においては、水源山地の森林やその変化の影響は考慮されていない。その一方、森林の取り扱い方法を変更することによってこれらの森林による効果を短期間に増進させることは難しい。可能な対策は森林の洪水緩和効果が低下しないようにすることであり、そのためには、流域における森林利用と治水計画とのバランスをとることが必要と考えられる。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 岩見沢市 利根別自然休養林の森と植物 芳賀卓著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:岩見沢市街の東側には標高100m内外の岩見沢丘陵がある。そこに広がる広葉樹林は、貯水池の水源涵養のため、長年にわたり樹木の伐採を免れた自然林で、そのおよそ400haが利根別自然休養林に指定されている。本稿ではこの森の植生、主な樹種、低木や林床植物、林内歩道ぞいの四季の植物などについて紹介した。また、利根別自然休養林研究会のガイドブック刊行、野草やキノコの観察会、およびオオハンゴンソウ駆除などについて述べ、また、岩見沢野鳥の会と代表的な野鳥などについても触れた。今後は自然豊かなこの森全体の保全を進めるなかで、稀少なハイハマボッスの保護や、大正池の復原の後周辺に侵入が予測されるハリエンジュやオオハンゴンソウの防除にとくに留意しなければならない。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第55号 大規模林道「置戸・阿寒線」について 佐藤與志松著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2017年2月10日

内容:十勝自然保護協会は、大規模林道問題において十勝圏を横切る「置戸・阿寒線」を守備範囲と意識して関わってきた。大規模林道工事は、森林破壊、地形攪乱、ナキウサギ生息地の分断、水源地埋立など自然破壊以外の何ものでもないことを見て取り、大規模林道問題北海道ネットワークと共に取り組み、全面中止を市民運動の成果として勝ちとることができた。中止後の林道跡は、放置できない問題を残している。

資料提供元:北海道自然保護協会

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