きたカルテは、北海道の市町村の現状を、統計データと地図で見る市町村の健康診断書です。一般に、人の健康診断では、基準となる数値(例えば、I度高血圧は最高血圧が140~159であるとか、肥満はBMI値が26.5以上とか)がありますが、市町村の健康診断には、そのような基準となる数値がほとんどありません。
このため、全道の179市町村のデータを、ランキングし(1位から179位)、色分けした地図や表で「みえる化」することによって、市町村の現状を相対的にわかりやすく表現しました。
きたカルテには、二つのカルテがあります。
このカルテは、人口、土地利用、自然環境、産業などの項目ごとに、市町村の統計データがランキングで色分けされマップが表示されます。
ランキングは、全道1位であれば赤色(項目によって青色)、上位10位以内であればオレンジ色(または緑色)、下位10位であれば緑色(またはオレンジ色)、最下位であれば青(または赤)で表現されます。
以下のきたカルテは、人口のきたカルテです。
総人口をみますと、札幌市が最も多く、音威子府村が一番少ないことがわかります。また、市町村の65歳以上の高齢者人口率は、夕張市が最も高く、赤平市、歌志内市など、旧産炭地の高齢化率が高いことがわかります。
さらに、外国人の割合は、オホーツク海沿岸が高いことがわかります。これは水産加工場などで研修する外国人が多いためと思われます。
全道きたカルテの市町村マップを拡大し、市町村をクリックすると、以下の図のように小さなポップアップが開き、ここから市町村のきたカルテが表示されます(例は江別市)
市町村のきたカルテは、表形式でPDFで提供されます。
表の項目は、全道きたカルてと同様、ランキングによって、全道1位であれば赤色(項目によって青色)、上位10位以内であればオレンジ色(または緑色)、下位10位であれば緑色(またはオレンジ色)、最下位であれば青(または赤)で表現されます。
この表を見ることによって、各市町村にどのような特徴があるのか、数値と色で知ることができます。
たとえば、江別市は、人口が多く、土地利用も都市化が進んでいる一方、森林面積が少ないことがわかります。
また、この市町村きたカルテには、市町村内の状況を示す様々な地図がPDFで添付されています。この地図は、市町村の総合計画の立案や、小中学校における教材としても利用されることを期待しています。
2018 ©︎「きたマップ」チーム