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論文・論説

北海道の自然 第42号 北海道の世界自然遺産候補地を考える-「知床」の候補地決定に寄せて- 俵 浩三著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:二〇〇三年、日本政府は「知床」を世界自然遺産の候補地として推薦することを決めた。
それは北海道の自然保護にとって望ましいことである。
ここでは、世界遺産の制度の概要と、「知床」が候補地に決まるまでの経過などを解説するとともに、北海道に世界自然遺産はなぜ必要なのか、それはどのような意義があるのかを考える。また「知床」にはどのような課題があるのか、今回は候補地に選定されなかったが「大雪山と日高山脈」などには、どのような可能性が残されているのかについて考えてみたい。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 日本における自然遺産候補の選定と知床自然遺産登録の課題 吉田正人著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:二〇〇三年三月から五月まで開催された、環境省・林野庁による「世界自然遺産地域候補地に関する検討会」は、知床、小笠原諸島、琉球諸島を、今後、自然遺産として推薦する可能性のある候補地として選定した。私はこの検討会に、委員として出席し、自然遺産候補に関する意見を述べた。その後、一〇月には環境省と林野庁は、白神山地、屋久島につづく三番目の自然遺産候補として知床を選定し、二〇〇四年二月一日の締切日までに推薦書を提出することになった。残された二つの候補地については、検討会において指摘された保護担保措置などの課題の検討を行った上で、条件が整い次第、推薦書の提出をめざすとしている。この機会に、日本とりわけ北海道における自然遺産候補の選定経緯と知床の自然遺産登録の課題を考えてみたい。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 北海道と極東ロシアの北方林-共通点と相違点- 沖津進著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:北海道の主要北方林として、明瞭な垂直分布を形作るトドマツーミズナラ林、エゾマツートドマッ林、ダケカンバ林、ハイマツ低木林をとりあげ、極東ロシアの対応植生との比較を通じて、これらの特徴や独自性、貴重な点を整理した。これらはいずれも極東ロシアでは水平分布域が異なる植生と対応あるいは比較できる。すなわち、トドマツーミズナラ林は、極東ロシア南部の沿海地方に分布するチョウセンゴヨウ主体の針広混交林とは異なり、北海道に特有の針広混交林、エゾマツートドマツ林は、日本で唯一、極東ロシア中部沿岸地域に分布する常緑針葉樹林(北方針葉樹林)に相当するもの、ダケカンバ林は海洋性気候下に発達する亜寒帯落葉広葉樹林の南端、ハイマツ低木林は内陸域に分布するグイマツーハイマッ林の類縁植生である。これらが一堂に会し、明瞭な垂直分布を形成する北海道、特に大雪山や日高山脈、知床半島は、極東ロシアには類例を見ない、植物学、植生学のうえから極めて貴重な存在である。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 世界遺産の現状、そして新たな候補地の検討をめぐって 工藤父母道著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:世界遺産の多くに何らかの危機が及んでいる。中でも武力紛争、災害、開発などによって深刻な事態に陥っている遺産も多い。そうした事態に、私たちの国が直接・間接にかかわっていることもある。本稿では、文化遺産の重要性と共に、まず、そのことを取り上げた。その上で、今回の世界自然遺産候補地の検討をあぐって、その検討資料や議論の過程を検証し、将来に禍根を残すことになりはしなかったかという危惧について言及した。また、推薦された「知床」についても、登録された場合に予見されるいくつかの懸念について触れておいた。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 世界遺産を見せることについて-白神山地の事例をもとに- 牧田肇著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 釧路湿原自然再生事業、長い旅のはじまり 杉沢拓男著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 最近のダムと河川問題-二風谷ダムの台風10号災害・現場体験報告- 稗田一俊著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 エゾシカ地域個体群の個体数管理における自然死亡率評価の重要性 北原理作著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:備えあれば憂い無しという諺があるように、台風が近づいており夕方から大雨という天気予報を聞けば、雨具を持っていくだろう。エゾシカ保護管理計画の場合はどうか。乱獲と大雪により絶滅しかけたエゾシカにとって、冬は狩猟と積雪という二重の脅威にさらされている。いつどこで何頭撃たれるか・何割餓死するかわからないから、それらの結果を待って、モニタリング調査とフィードバックにより、個体数管理するという。だが最新のデータを用いた迅速なフィードバックでもなければ、各地域の個体数指数の変化に自然死亡率がどう影響したかという評価もない。この程度で順応的管理が出来るのか?いざとなれば安易に禁猟すればいいと思っていないだろうか?そこで、予期せぬドカ雪などにより、個体数激減のリスクが高まった時に、リスクをいかに軽減するか紹介する。大変恐縮であるが紙面の都合により、図表の一部が未掲載である(図HPと表示)。文末のホームページアドレスにて公開予定なので、御覧頂ければ幸いである。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第42号 野幌森林公園の「危険木」伐採問題 奥谷浩一著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月10日

内容:野幌森林公園では、三年ほど前から、遊歩道付近の腐朽が進んだ樹木を「危険木」として伐採する計画があり、これまですでに百本以上の樹木が伐採されている。二〇〇三年度は、石狩森林管理署は「管理責任」を根拠に、およそ二百本の「危険木」を伐採する計画を立てて、実行に移そうとしている。しかし、同署の考え方には、公園利用者と自然保護団体との関係にたいする配慮に加えて、遊歩道付近の自然生態系をできるかぎり保全しようとする視点が欠落しているばかりか、遊歩道付近の生物にかんする事前調査もなく、「危険木」の認定基準や伐採方法などについてもきわめて多くの問題点が含まれていると思われる。これらの問題点を検討しながら、「環境の世紀」にふさわしい、市民参加の森林管理の将来的なあり方と「管理責任」から「自己責任」への移行の意味を考える。

資料提供元:北海道自然保護協会

意見書・提言書

「宗谷岬ウィンドファーム」建設に関する要望書

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2004年3月1日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

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