Photo by Takayuki Monma

論文・論説

北海道の自然 第50号 襟裳岬における緑化と漁業生産 西浜雄二著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2012年3月1日

内容:襟裳岬緑化事業が岬周辺の漁業資源を復活させたという事例が、漁業関係者による「山に木を植える」運動をさらに発展させるための根拠の一つとして、啓蒙書などにしばしば引用されている。累年の木本緑化面積と魚介類漁獲量のあいだに正の相関関係がみられた、という。しかし、増加した魚介類の大部分はサケであり、当時、サケは稚魚の飼育放流によって、北海道のどの海域でも産卵回帰数が増加したのであり、襟裳岬との因果関係はなかった。つぎに、サケとイカ類を除いた非回遊性魚介類の漁獲量は、草本緑化が終了して飛砂が治まった1965年から1980年ころまで横ばいであり、そのあと増加した。増加の大部分はツブ類であったが、この増加は、ほぼ未利用資源であった毛ツブが加工性原料として多く漁獲されるようになったことによるものだった。襟裳岬地区では緑化事業によってコンブの生産数は1.3倍に増えたが、「木を植えたから、魚介類が増えた」と推察させるだけの根拠は見出せなかった。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第50号 北海道周辺海域の鰭脚類保全:トドとゼニガタアザラシを中心に 和田一雄著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2012年3月1日

内容:鰭脚類の分布はオットセイを除いて、北海道周辺海域に限定される。最近、オットセイは日本海側で接岸し、漁業被害を起こし始めている。トドは100年以前から減り始めている中で、1958年から被害防除のために駆除を続け、その総数は現在までに25000頭に達した。しかし、漁業被害は軽減していない。防除策として、水中爆薬での追い払い、トド用のシールスクラムの開発をしてトドを網に寄せ付けない。破損漁網の補充額補助、漁業転換の模索、研究者の発言の重視が必要である。道東の沿岸の岩礁に周年生息するゼニガタアザラシは、1970年代前半に捕獲され、219頭まで激減したが、海獣談話会とゼニガタアザラシ研究グループの生態・保全活動に理解を示した漁業者の理解もあり、個体数は1980年代後半から漸増に転じた。最近の秋サケ漁獲低迷のためにゼニガタアザラシ被害率が相対的に増加したことを受けて、漁家からゼニガタ駆除の声が高い。被害防除策を列挙する:1)定置網の箱罠の入口に鉄構子を設置する。ゼニガタ用のシールスクラムを開発する。2)サケの孵化放流を増加させて、漁獲をあげる。サケの被害量を網入れ日数で調節する。3)研究者の提言を重視する社会的システムを構築する。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第50号 エゾシカ問題の考察―資源活用(野生鹿)と産業化(家畜鹿)を例に 森田正治著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2012年3月1日

内容:最近、エゾシカ問題と言うと、よく「食」の話があり、北海道庁広報誌でも「エゾシカ肉を食べよう」と紙面を割いている。しかし、家畜ではないわけで、冬季の狩猟鹿肉の栄養価は?商品供給量は?さらに獣医師チェックがない肉を学校給食に出して大丈夫?など疑問が残る。だからと言って、著者は鹿肉を否定するものではなく、むしろ、早くから奨励している。商品は通年供給と品質管理が原則だが、狩猟等ではすべてのシカを活用できるわけではなくいろいろと課題があり、養鹿・家畜化には道庁は否定的でもある。野生動物は家畜とは違い、道の処理衛生マニュアルでは、鹿肉のチェックは処理業者自身が実施することになっているが、割高でも獣医師による自主検査を行うことが、消費者が望む「安心安全の食品」と言えよう。「駆除」と「食」とは別問題の話で、何故シカが増えたのかについて、被害が強調され、「食」に話をはぐらかすかの風潮もある。エゾシカ問題は自然破壊の「指標」と言える。

資料提供元:北海道自然保護協会

意見書・提言書

エゾシカ保護管理計画(第4期)素案に対する意見書

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2012年2月8日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

ニュースレター・会報

北海道自然保護協会会報 152号

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2012年1月15日

内容:諫早蓬干拓・北海道のダム問題に関する研究と自然保護(その2)。七飯町藤城川砂防工事計画現地視察。自然保護大学報告。①「沿岸陸上の津波堆積物から過去の大津波を探る」②「インドネシア熱帯泥炭湿地林の崩壊と修復・保全一北海道の湿原と比較して-」③「自然雑誌fauraの10年」④「流域生態系における物質循環一河畔林の役割一」⑤「北海道の森林について」2011年度「自然を語る会」報告2「エゾシカ問題、現場からの提言」「札幌中心部・豊平川の烏」「川歩きのススメー床丹川から考える」。自然保護講演会のお知らせ。お知らせコーナー。活動日誌・要望書など。

資料提供元:北海道自然保護協会

意見書・提言書

民主的な良識あるサンルダム建設の再検証を求める

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2012年

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

意見書・提言書

別紙:批判的意見に耳を傾けない開発局の回答について

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2012年

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

きたネットフォーラム2012-1「環境活動のネットワークが果たす役割は何か」

発行元:北海道市民環境ネットワーク

発行年月日:2012年0月1日

内容:2012年11月、きたネットは設立10周年を迎えます。この期間、北海道の環境活動の中間支援組織・ネットワークとして「きたネット」が果たしてきた役割を検証するとともに、今後、北海道の環境保全活動を推進するために、環境活動の各分野で市民がネットワークをどう活用していくのかを考えます。

●きたネットのこの10年 きたネット理事長・秋山孝二

●パネルディスカッション「環境NPOの課題と新しい動き~ネットワ-クは機能しているか」

【パネリスト】萩原喜之氏 from 名古屋(NPO法人地域の未来・志援センター理事長)、高木晴光氏(NPO法人ねおす理事長)、東田 秀美氏(NPO法人旧小熊邸倶楽部代表)、辻 昌秀氏(NPO法人ウヨロ環境トラスト理事) 、小野弘人(一般財団法人セブン-イレブン記念財団)、秋山孝二(きたネット理事長)

【司会・進行】草野竹史(きたネット理事 環境NGO ezorock代表)、宮本尚(きたネット常務理事)

資料提供元:きたネット

動画

資料提供元:NPO法人 北海道市民環境ネットワーク

資料提供元:きたネット

動画

きたネットフォーラム2012-1「環境活動のネットワークが果たす役割はは何か」

発行元:北海道市民環境ネットワーク

発行年月日:2012年0月1日

内容:2012年11月、きたネットは設立10周年を迎えます。この期間、北海道の環境活動の中間支援組織・ネットワークとして「きたネット」が果たしてきた役割を検証するとともに、今後、北海道の環境保全活動を推進するために、環境活動の各分野で市民がネットワークをどう活用していくのかを考えます。

●きたネットのこの10年 きたネット理事長・秋山孝二

●パネルディスカッション「環境NPOの課題と新しい動き~ネットワ-クは機能しているか」

【パネリスト】萩原喜之氏 from 名古屋(NPO法人地域の未来・志援センター理事長)、高木晴光氏(NPO法人ねおす理事長)、東田 秀美氏(NPO法人旧小熊邸倶楽部代表)、辻 昌秀氏(NPO法人ウヨロ環境トラスト理事) 、小野弘人(一般財団法人セブン-イレブン記念財団)、秋山孝二(きたネット理事長)

【司会・進行】草野竹史(きたネット理事 環境NGO ezorock代表)、宮本尚(きたネット常務理事)

資料提供元:きたネット

動画

資料提供元:きたネット

動画

きたネットフォーラム2012-1「環境教育のネットワークが果たす役割は何か」

発行元:北海道市民環境ネットワーク

発行年月日:2012年0月1日

内容:2012年11月、きたネットは設立10周年を迎えます。この期間、北海道の環境活動の中間支援組織・ネットワークとして「きたネット」が果たしてきた役割を検証するとともに、今後、北海道の環境保全活動を推進するために、環境活動の各分野で市民がネットワークをどう活用していくのかを考えます。

●きたネットのこの10年 きたネット理事長・秋山孝二

●パネルディスカッション「環境NPOの課題と新しい動き~ネットワ-クは機能しているか」

【パネリスト】萩原喜之氏 from 名古屋(NPO法人地域の未来・志援センター理事長)、高木晴光氏(NPO法人ねおす理事長)、東田 秀美氏(NPO法人旧小熊邸倶楽部代表)、辻 昌秀氏(NPO法人ウヨロ環境トラスト理事) 、小野弘人(一般財団法人セブン-イレブン記念財団)、秋山孝二(きたネット理事長)

【司会・進行】草野竹史(きたネット理事 環境NGO ezorock代表)、宮本尚(きたネット常務理事)

資料提供元:きたネット

資料提供元:きたネット

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