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論文・論説

北海道の自然 第39号 日高山脈の植物的自然から見た日高横断道路問題 佐藤謙著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:まず、簡単に、日高横断道路問題の過去の経緯をまとめた。次に、日高山脈の植物的自然について、森林植生、高山植生、維管束植物相に分けてそれぞれの大きな特徴・価値をまとめた。その上で、北海道や北海道開発局による環境影響評価書等が重大な欠陥を多数持つことを改めて明らかにした。また、貴重な植物の評価に関する全体的考察の中で、上記評価書の問題点をより明らかに指摘し、道路予定地の植物的自然が高く評価されることを明らかにした。さらに、道路の影響は日高山脈の植物的自然の全体におよぶことから、日高山脈の大自然を守るためには道路はいらないと結論づけた。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 日高横断道路は目的と必要性が破綻-「開発道路」はすでに役割を終えた戦後の遺物- 俵浩三著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:日高横断道路を再評価することについて、昨年、北海道自然保護協会は知事との問で、文書により四回の質疑応答を行いました。その結果、北海道と開発局がすでに実施した再評価の不合理な点について、知事は反論できませんでした。
また日高横断道路の「時代の変化」を検証するよう求めましたが、知事は拒否しました。
そこで私たちが独自に検証した結果、日高横断道路は、①目的が破綻し必要性のない道路であること、②開発道路選定基準に適合せず、限りなく法律違反に近い実態にあること、③開発道路は戦後日本の遺物で、すでに役割を終えた制度であること、が明白となりました。したがって日高横断道路を21世紀に継続する意義はありません。直ちに工事を中止し、21世紀の日高山脈の自然はいかにあるべきか」の国民的論議を始めるべきです。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 公共事業の見直しと住民参加 畠山武道著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:日本の政治・経済・社会体制を裏から支えてきた公共事業が、そのあり方を問われている。二〇〇〇年十一月二九日の新聞報道によれば、与党三党は二八日の政策責任者会議で、二五五の公共事業の中止を決めた。これらの官庁が、数年前まで、無駄な事業を全国にばらまき、自らの保身のために税金を湯水のごとく使ってきたことを考えると、時代が変わったという気がしないでもない。しかし、本当に無駄な公共事業が中止されたのか、役所の意識は変わったのか。本稿は、これまでの公共事業の見直しの経過をたどって問題の所在を考える。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 渡島半島地域で進めているヒグマ対策 釣賀一二三著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:北海道では、この度、人とヒグマとの軋礫を軽減することによって、地域住民の安全の確保とヒグマ地域個体群の存続を目指した「渡島半島地域ヒグマ保護管理計画」を策定した。この計画に基づく事業の実施に当たっての問題や現場での取り組みを紹介する。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 エゾシカによる被害対策の現状と課題ならびにエゾシカ保護管理計画に対する要望 北原理作著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:筆者が道東地域で8年間実施してきたエゾシカに関する調査結果や被害対策の現状などをもとに、現在北海道が取り組んでいるエゾシカ保護管理計画(詳細は北海道のホームページ参照)に対する問題点の指摘と筆者なりの提言を述べた。エゾシカ問題は、我々が直面している人間社会における様々な問題の典型です。オオカミ絶滅、土地利用をめぐる摩擦、開発のありかた、経済問題、産業問題、農村問題、食糧問題、環境問題、森林破壊、地球温暖化、命の尊厳、教育問題、観光問題、全てに接点があります。放って置いたり、その場しのぎで何とかしても、あとからそのツケが何倍にも膨らんで回ってきます。極論を言えば、全ての責任をエゾシカに押し付けて、絶滅させれば一時しのぎにはなります。でも残された我々人間社会の問題は何も解決しません。我々がエゾシカに試されていると言えるでしょう。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 エゾシカ食害から森を守る-一歩園、苦渋の奮闘記- 高村隆夫著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 自然公園の保護と利用をもう一度考える 八巻一成著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:自然を保護することの意味についての検討を通して、自然公園の保護と利用のあり方を考えた。そしてこれからの自然公園管理では、原生的な雰囲気といった「その場所らしさ」を保護するという発想が求められることを指摘した。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 河畔の植生から河川環境を考える 長谷川榮著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:河川環境は、たんに川そのものだけでなく、河畔の植生も重要な構成要素であり、氾濫と密接に関連している。「多自然型川づくり」はあくまでも河川改修の方法であり、河畔の植生を含めた河川環境をどのようにして保全してゆくかが、緊急で重要な課題であろう。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 勇払原野のこれまでとこれから 村井雅之著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:大規模な自然環境の改変を伴う勇払原野の開発計画は二〇〇年ほど前から始まったが、未だこの原野を有効に活用できずにいる。その原因は、勇払原野の自然環境を観ず、地域住民を無視して進められてきた土地利用計画にあると考える。
新世紀、勇払原野の自然環境と文化を貴重な資源として捉え、「苫小牧東部工業基地」というイメージから「人と自然の共生する大地」へと変える土地利用計画が望まれる。

資料提供元:北海道自然保護協会

論文・論説

北海道の自然 第39号 野幌から消えたアオサギと減るクマゲラ-消えたアオサギの謎とクマゲラ一斉調査の記録- 松山潤著

発行元:一般社団法人 北海道自然保護協会

発行年月日:2001年3月15日

内容:毎年三月末になると、野幌の上空をアオサギが舞い、春の訪れを告げる風物詩といわれたものである。アオサギの飛来を農作業の目印にしていた農家も多いという。そのアオサギが姿を消してから三年たった。また、野幌では比較的よく見られたクマゲラの姿も近年目にする機会が減ってきている。そして、大沢園地のシンボルともいわれたアカショウビンは野幌では数年前に絶滅したといっても過言ではない。このような鳥類相の変化の経過や原因はなかなかはっきりしたことがわからない。調査そのものが不十分だからである。その不備を補うべくささやかながら継続されている調査や記録をまとめ、今後の検討の参考にしたいと思う。なお今回は、アオサギの調査を中心にし、クマゲラに関しては平成十三年度調査が第十五回にあたることから、調査後に別の機会にまとめ発表したいと考えており、今回は過去の記録の一覧に止めたい。

資料提供元:北海道自然保護協会

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