市民や環境団体から寄せられた、身近にある守りたい自然の情報を表示します。
[白老町] 「萩の里自然公園」の中心部
[場所] 白老町萩野
[土地所有者] 町有地
[理由] 萩の里自然公園は、昭和30年代迄炭焼きが行われた二次林だ。公園の中心部にオオアワダチソウが繁茂してしまった。公園をつくる時に、樹木を伐採した事により、埋土種子が発芽したようだ。2013年から抜取りを始め、当初は延べ160時間要した作業が、昨年は55時間で済むところまでになった。完全になくすことは不可能かもしれないが、早期に、「数時間/年間」程度の点検作業で済むようにして、生物多様性を維持したい。
[白老町] インクラの滝
[場所] 白老町字社台
[土地所有者] 国有林
[理由] 日本の滝100選
[白老町] ウヨロ川の河川環境
[場所] 白老川水系
[土地所有者]
[理由] かつては白老アイヌの重要な漁場であった。現在も多くのサケが自然産卵で循環している。この河川環境を守りたいと思います。周囲は民有地であり、砂利採取が行われている。湧水の源である地下水脈に影響が出てきているようだ。
[白老町] エコの森
[場所] 白老町字石山
[土地所有者] 国有地
[理由] 旧河川敷地の無立木地に植樹を行い、河畔林として育成している。
[稚内市] コウホネ沼
[場所] 稚内市の日本海側、道道106号線面した浜勇知地区
[土地所有者] 稚内市
[理由] ネムロコウホネの日本最北の自生地で、かつては沼一面にコウホネの花が咲いていた。あた、沼は狭い面積にも関わらず、沼の中や周囲には海浜性、湿生、水生など100種類以上の花が確認されているほど、多様な環境がある。しかし、50年間で100m以上も海岸線が後退するほどの著しい海岸浸食が進み、沼の消失は時間の問題となっている。また、暴風雨の時には海水が直接沼に流入し、水質の変化や沼の埋塞が進んでおり、現在コウホネはほぼ壊滅状況になっている。コウホネ沼は国立公園にも含まれる場所だが、沼周囲の護岸工事以外、有効な対策は取られいない。日本海を挟み利尻島と礼文島を望む風光明媚な景観は地域の重要な財産であり、将来に引き継いでいきたい自然環境である。
[安平町] コミュニティと育てる雑木林「大島山林」
[場所] 安平町遠浅
[土地所有者] ㈱苫東
[理由] NPOと町内会が間伐と刈り払いなどで保育し、利活用する70haの里山モデル。ミズナラとコナラを主とした広葉樹林からなる。本来、このような手法でコミュニティ林業を展開すれば、地域ごとに里山の森林公園が出来上がる。
チェンソーワークもスキルアップし、「やればできる」ことを実践の途中。
[稚内市,豊富町,幌延町] サロベツ原野
[場所] 稚内市・豊富町・幌延町の海岸線に広がる湿原地帯
[土地所有者] 国立公園を含む、様々な所有者がいると思います
[理由] 日本最大の高層湿原であり、様々な植物が生息する原生花園。平成17年にラムサール条約湿地に登録。道北を代表する自然環境であり、動植物にも貴重な自然環境。
湿原に咲く小さな目立たない花が咲いているのを探すのも好きだし、エゾカンゾウの群落が咲き乱れている圧倒的な景色も、冬の遙かに続く雪原も好きです。
後世にに残したい自然です。
[豊富町,幌延町] サロベツ湿原
[場所] 北海道北部の日本海側
[土地所有者] 国(環境省)、豊富町、幌延町、民有地など
[理由] 面積6,700haを誇る国内第3位の大湿原。特に、発達した高層湿原の面積は日本最大の規模となっている。500種類以上の植物が確認され、北海道のみならず、日本を代表する湿原であり、多種多様な動植物の宝庫である。湿原は利尻礼文サロベツ国立公園に指定され、ラムサール条約湿地にもなっており、自然再生事業も行われているが、周辺の土地開発により乾燥化は依然として進んでおり、それに伴い、湿原内には平均で年間1mのペースでササが侵入してきている。また近年は湿原の周辺で大規模な風力発電施設の建設計画が相次いでおり、貴重な海ワシ類をはじめとする鳥類のバードストライク問題が増加することへの懸念や、素晴らしい自然景観が失われる恐れが高まっている。この美しい湿原は将来にわたり、残していきたい素晴らしい財産である。
[豊富町,幌延町] サロベツ湿原2
[場所] サロベツの海岸から利尻富士を見る 振り返るとサロベツ湿原
[土地所有者] 一部個人所有の土地もあるかもしれません 国で保護しているところもあるようです
[理由] サロベツ湿原は 広大な湿原が広がっており ほとんど人も住んでおりません 農地にしようとしたようですが 自然の力にはかなわなかったようです そんなわけで見渡す限りの 自然が残っています そんな場所に 千基にも上る大型風力発電の建設が計画されています 海の向こうに利尻富士を見て 振り返ったら大型風車がグルグル回っていたとしたら がっかりです そうはならないよう このままの環境を維持していただけるよう 切にお願いしたいです
[白老町] トラストの森
[場所] 白老町字石山
[土地所有者] NPO法人ウヨロトラスト
[理由] 放置されていたカラマツ人工林をナショナルトラスト活動で保全し、森林整備をしている。
[美幌町] ヘイケボタル生息地
[場所] 稲美用水路
[土地所有者] 美幌町
[理由] 美幌町の市街地から一番近い場所に生息し、町道沿いの用水路に生息しているためにだれでもが観察できるポイントである。ヘイケボタルの生息環境を守るために保全活動がされている。
[豊富町,幌延町] ペンケ沼
[場所] サロベツ湿原の中央に位置する沼
[土地所有者] 不明(国(環境省)・北海道など?)
[理由] 国立公園に指定され、湿原の中の最もコアな場所。サロベツ最大の渡り鳥のねぐらとなっており、周辺ではオジロワシやタンチョウの繁殖も確認されている。なお、サロベツは春になると3万羽を超えるマガンがするほか、秋には8千羽のオオヒシクイが飛来する日本の北の玄関口となっている。また、オオヒシクイにとっては国内最大の中継地となっている。しかし、河川の切替工事に伴い、本来は流入河川が無かった沼に川が接続されたため、上流から土砂が流入するようになり、沼自体が埋まりつつあり、近い将来消滅する危機にある。さらに市街地からのポイ捨てゴミの流入や、沼が浅くなったことでの水温の上昇、水質悪化により沼の自然環境が急速に悪化している恐れがある。水鳥の楽園が今後も良好な状態で維持されていくことを望んでいる。
[白老町] ポロト自然休養林
[場所] 白老市街地付近
[土地所有者] 国有林
[理由] 巨木が多くある森林。2002年に遊歩100選地に選定。
[白老町] ホロホロ湿原
[場所] 白老町ホロホロ山麓
[土地所有者] 国有林
[理由] ニセコ以南、道内で最大の高層湿原。環境省の重要湿地に選定。
[石狩市] マクンベツ湿原
[場所] 石狩川河口橋の上流左岸側
[土地所有者] 国有地
[理由] 石狩川最下流の蛇行部に広がる低層湿原で、道内屈指のミズバショウの群生地。
札幌近郊最大の群生地であり、春の訪れを感じに多くの散策者が訪れる。
ハンノキ林とヨシ群落原から成り、野鳥ではチュウヒやオオジシギなど、魚類ではエゾホトケドジョウなど、絶滅危惧種を含む多様な動植物相を有し、かつて石狩川流域に広がっていた湿地帯の原生の面影を今に伝えている。
[白老町] ヨコストの自然海岸
[場所] 国道36号線を挟む両側
[土地所有者] 白老町および国、民有地も含む
[理由] ヨコストはアイヌ語で「いつもえものを待ちかまえると沼」と「ヒシの実をとる沼」という意味の2つの説があります。環境省の重要湿地にも指定されているヨコスト湿原には植物460種類を超える植物があります。
1998(平成10)年の環境省が調べによると、北海道の海岸線 3,000kmのうち、自然海岸は56%しかありませんでした。アイヌの言語学者でもある知里真志保の『地名アイヌ語小辞典』にある、海から濡れた砂浜、乾いた砂浜、砂丘、草原、湿原までの微地形が再現されているような場所です。
国道36号線があるもののハマナスのある砂丘や湿地があり多様な環境を残してくれています。
ヨコスト川からつながる沼には多くの水鳥がウトナイ湖の国際ハブ空港のように利用し、渡り鳥の繁殖地にもなっています。また、アオバトが海水を飲む姿も観察されています。
人々の憩いの場になっている一方で、BBQの
跡や車両で植物を踏みつけられたり、ごみの投棄もあります。
町民が2万人を切る町民でごみ拾いや観察会を行いながら、その保全の道筋が立たない現状もあります。
海岸から森林まで、海岸段丘を感じることのできる自然環境は道内でもそう多くはなく、胆振ではヨコストくらいではないでしょうか。
[白老町] ヨコスト湿原
[場所] 白老町の市街地の東側
[土地所有者] 一部白老町、大半は民有地
[理由] 絶滅の恐れがある種を含む多くの植物や昆虫類が生育している。野鳥にとっては、渡りの中継地、繁殖地、越冬地でもある。市街地のすぐ近くで美しい景観を楽しみながら、湿原とそこに棲む生き物や植物の営みについて学べる場である。
[白老町] ヨコスト湿原2
[場所] 白老町の海岸
[土地所有者] 公有地および民有地
[理由] 砂丘の間に残された低層湿原。環境省の重要湿地に選定。
[白老町] ラブアースの森
[場所] 白老町字石山
[土地所有者] 民有地
[理由] 砂利採取跡地に天然更新したカラマツ林を市民活動で間伐等の整備を行っている。
[北見市] るべしべ桜10000本の会
[場所] 留辺蘂町温根湯温泉周辺
[土地所有者] るべしべ町温根湯温泉、的場木材
[理由] 私共の活動は設立11年が過ぎ既存の桜3000本が(広範囲)にあり、その後植林活動で7000本を超えるまでになりましたが、既存の桜が老朽化又は、温暖化などで病気発生、早急な駆除が必要。今後の植樹活動にも土壌改良などが必要であり、重機等の作業になります。
木工場跡地の土場、39号線添、スポーツセンター前、100本植樹予定、3年計画
光木の処理は広範囲(病気対策を含む)
[壮瞥町] 三松正夫が残した昭和新山
[場所]
[土地所有者] 三松三朗
[理由] 一昨年、ニュージーランド人が不法に侵入しドローンを飛ばし、日暮れに下山できなくなって消防警察が出動し救助する騒動があった。また、防護柵を乗り越えて勝手に侵入し、コンビ二のゴミ袋を散乱させている者も居る。昭和新山来場者が理解できる啓発チラシ【多言語】やホームページ開設等により入山禁止区域であることを周知し、自然を守りたい。
[札幌市] 三角山採石跡地
[場所] 三角山南~南東斜面
[土地所有者] 札幌市
[理由] 三角山では50年ほど前まで、安山岩の採石を行っていたが、札幌市が買い取って採石事業は中止となった。中止直後は岩肌がむき出しで、人工緑化が試みられたが、うまくいかず、そのまま約50年間放置されることになった。ところが、そのおかげで自然再生力を観察できる教材としての価値が高まった。また、三角山は火山由来の山であるが、採石跡の崖は地質学の実物教材としても、他には見ることのできない貴重なものになった。札幌市では2018年3月に、この場所を「歴史を学ぶ場」「植生を学ぶ場」「地質を学ぶ場」として活用を図ることとし、植生の回復は自然の遷移に任せることを基本とする事とした。今後も人工公園化の計画が起きないよう見守っていきたい。
[旭川市] 上川平野の自然が残る「北海道教育大学旭川校構内」
[場所] 旭川市北門町9丁目北海道教育大学旭川校構内
[土地所有者] 国立大学法人北海道教育大学
[理由] 本校に自生する植物相の中に、原生の上川平野の自然を想起させる植物相が遺存していることが明らかにされた。例えば、アズマイチゲやキバナノアマナ、そしてオオウバユリなど、開拓以前の上川の平地植物相を色濃く残している。開拓以前の上川の平地植物相を色濃く残している。しかし、構内においては過度な草刈り、踏みつけなどといった人為的な撹乱や侵略的な外来種の侵入など、生育環境の衰退、消失が懸念されている。我ら保全生態学研究室では、ロープ柵内の自生種が健全に生育できる環境をつくり、自生種を中心とした対象植生の保全活動を展開した、フローラ保全プロジェクトを実施している。是非とも、この活動を知っていただき、保全活動の1例としてほしい。
[稚内市] 住宅地の水芭蕉群生地
[場所] 富岡、ゴミステーションの後ろ
[土地所有者] 不明
[理由] 本州では、尾瀬など限られたところでしか鑑賞できない水芭蕉が、住宅地の中で誰にも顧みられずに群生しているのが、驚き。そして、ゴミにまみれている様子が痛々しい。
2016年の写真はあります。
[白老町] 倶多楽湖
[場所] 登別温泉近く
[土地所有者]
[理由] 過去に水質日本一になったこともある、円に近い丸い形の湖。
[札幌市] 円山
[場所] 中央区の円山動物園のとこ
[土地所有者] 誰々
[理由] 都市に近い。
[苫小牧市] 勇払原野
[場所] 苫小牧市の道道259号線と勇払川・安平川に囲まれた三角地帯
[土地所有者] 株式会社苫東
[理由] 勇払原野は道内でも有数の湿地帯が広がっていましたが、高度経済成長期の開発により多くは工業用地に転換されてしまいました。
しかし、その後の景気の低迷により多くの土地は整地されたものの放置され、使いみちのないまま今に至っています。
そのような中で、当該地区は旧来の湿地環境を保持している数少ない場所です。
現状は北海道による払い下げにより、現在は民間会社が保有する土地であるため、常に開発リスクが伴う環境です。
かつての大湿地帯の名残として、後世に残すべき貴重な湿地であると考えています。
[苫小牧市] 勇払原野のハスカップ自生地
[場所] 字柏原
[土地所有者] 現在は㈱苫東、近い将来、公有地に
[理由] 恐らく日本一の広大な群生地。慣習としてコモンプール資源として存続してきた。コモンズとしての位置づけを明確にして、山火事を予防しつつワイズユースのルール化が今後、必要になりそう。一帯は、近い将来、安平川の治水対策として遊水地として機能する見込み。
[稚内市] 勇知川下流部
[場所] 稚内市下勇知あたりから河口にかけて
[土地所有者] 二級河川
[理由] 酪農地帯を直線的に流れている勇知川は、下流域に入ると蛇行した自然な流れになり、その景観も拓かれた牧草地帯から両岸から枝が生い茂る森林のものになる。この人の手がほとんど加わっていないエリアは貴重と言える。
[共和町] 国富、国道沿いの水芭蕉
[場所] 稲穂峠国道、峠下から国富市街までの沿道
[土地所有者] 公有地?河川敷
[理由] かつて身近にあった小湿地の景観。北海道の里山の原風景。
[羽幌町] 天売島海鳥繁殖地
[場所] 天売島の斜面側 赤岩・観音崎など
[土地所有者]
[理由] 世界でも有数の海鳥の繁殖地である。海鳥類の多くは繁殖コロニーをつくるので、多くの個体が同一箇所に集合する。そうした場所の環境が悪化すると一気に大多数の個体が影響を受けることになる。
[厚沢部町] 太鼓山の自然(里山のブナ林)
[場所] 厚沢部町の中心部
[土地所有者] 厚沢部町
[理由] 町の中心地に近いのに狭い範囲に道南の動植物が何でもあります。
すぐ近くにある、自然観察教育林(ヒバ林)とは対照的な自然があります。
[小樽市] 小樽市銭函4・5丁目の自然海岸
[場所] 波打ち際から 天然カシワ林の陸側 切れるところまで
[土地所有者] 小樽市
[理由] 石狩市石狩新港に隣接する 銭函海岸では 大規模な風力発電所の建設がなされようとしています
夏までに 着工する可能性が大きくなっています この地域は 北海道が定める 北海道自然環境保全指針でも
残すべき貴重な自然環境であるとして 指定されています
現地には 波消しブロックも無く 道路も通っていません
波打ち際から 砂丘草原 後背湿地 天然カシワ林が 数百メートル以上ジャングルが続いております
このような まさに自然という地域が 札幌圏のような大都会の すぐそばに残っているという事は
極めて貴重なことであります なんとしても手を入れずに そのまま保存することこそ必要であるでしょう
前田一歩園では 人間が自然を守っているのではない 自然が人間を守ってくれているのだ としています
[伊達市] 支笏湖から洞爺湖に向かう 山々
[場所] 伊達市大滝地区
[土地所有者] 不明 国有地では
[理由] 大滝 北湯沢は 山また山の自然が豊かな地域です この場所に 50基もの 大型風車が建てられようとしています 稜線にそのようなものを建てると 管理道路が通り 風景が損なわれること確実です 自然環境を守り 低周波の被害から住民を守る意味でも この山々を 守るべき景観であると考え 保存していくことを強く望みます
[札幌市] 星置緑地
[場所] 手稲区
[土地所有者] 札幌市
[理由] 住宅街の中にありながら、ハンノキ林下のミズバショウはじめとする湿地性植物が種類多く見られ、星置地域の原生の面影を今に伝える自然が残る。木道や看板が整備され、子どもから高齢者までが自然に親しむことができ、周辺住民の憩いの場となっている。
[標津町] 望が丘公園
[場所] 標津高校の裏にある森
[土地所有者] 不明
[理由] 今までの調査の中で、いろいろな動植物が見つかってます。
それに、学校近くにあるということで調査もしやすくいい場所なので残していきたいと、部活でも守って行こうと思ってます
[札幌市] 札幌の里山
[場所] 札幌市南区澄川462 札幌市澄川都市環境林
[土地所有者] 札幌市
[理由] 北海道には里山がないといわれますがすぐ近くにありますよ。65haの広い広葉樹の森は中央を右精進川が流れ、木は若いけど豊かな森が広がっています。16年かけてこの札幌市の都市林を整備しており川には湿地保全・ホタル保護のための木道を4か所かけて子供たちでも歩き易くなっています。明治時代の官林から大戦をへて札幌市の拡大・開発をこの森が守ってきた歴史を感じる森でもあります。炭焼きや田んぼ跡、馬搬の跡も残っています。河畔林など札幌の郷土樹種が30種も見られる豊かな森には運が良ければエゾサンショウウオなど札幌市の希少な生き物に出会える大切な森です。「親子森林教室」や「土日にボランティア」やオリエンテーリングにも使われていますが入り口にはごみの不法投棄を防ぐための鍵があります。林内散策にはヘルメットと林班地図が必要で北海道森林ボランティアにご相談ください。
[札幌市] 札幌の里山「澄川都市環境林」
[場所] 札幌市南区澄川462-2
[土地所有者] 札幌市
[理由] ホタルやエゾサンショウウオのすむ豊かな森で、札幌の里山です。
[札幌市] 札幌の里山ー小別沢地区
[場所] 宮の森/大倉山の裏側(西側)
[土地所有者] 民有地
[理由] 小別沢は都心近接でありながら緑豊かな地域である。
その根拠となっているのが、ひとつには長いこと農業者が営農を続けてきたこと、もうひとつは市街化調整区域に指定されいわゆるの都市化が退けられてきたことである。
最近になって、高齢化・後継者不在にともない、営農継続が見通せなくなった農業者が過半となり、土地の切り売りやなし崩し的な開発によって良好な環境が「荒れる」兆しが現れた。これは単に地区内の問題・課題にとどまらず、都市の緑地(サンクチュアリ)維持の新たな契機であるととらえることができる。
小別沢地区全体を都市全体の里山ー庭としてとらえ直し、相応な人為の関与を創出する中で積極的・能動的な「守り」が期される場所であると考えている。
[美幌町] 樹木園
[場所] 美幌町柏ケ丘公園
[土地所有者] 美幌町
[理由] 美幌町の文化財に指定され、絶滅の恐れのあるベニバナヤマシャクヤクが生息し、カシワ、ミズナラ等の広葉樹林が残された環境に多くの野生植物が生息している。
[幌延町] 法昌寺となりの防風林
[場所] 下沼 法昌寺となり
[土地所有者] 国有林
[理由] サロベツ原野の一角、ここに設けられた国設防風林。かつて大湿原であったころの名残のを残している。アカエゾマツ林 ヤチダモ林である。
植物学的に貴重であるとともに、お寺に集まった老若男女たちが 冬季積雪期に森に入り遊ぶこともある。もちろん牧草地一辺倒になった風景の中で重要な植物景観である。
[美幌町] 温水ため池
[場所] 美幌町福住
[土地所有者] 美幌町
[理由] 営農作業に使用する水を温める施設として、人工的に建設された「ため池」であるが、トンボ等の生息環境として、すぐれた場所となっている。希少種も確認され、水鳥や野生動物たちの生態系環境としても貴重なため池となっている。
[白老町] 知来別の森
[場所] 喜茂別町字知来別
[土地所有者] NPO法人 ウヨロトラスト
[理由] 白老町のNPOと地元住民、近郊市町村の住民が協力して地域の里山として森づくりを行っている。
[江別市] 石狩川河畔の水芭蕉
[場所] 石狩大橋より1kmほど上流
[土地所有者] 国有地(多分?)
[理由] 30年程前から公園化されているが、近年乾燥化のせいか?繁殖地が縮小している。
かつて、身近な存在であった水芭蕉。余りにも身近にあると気にされない。大事にしたい。
[石狩市,小樽市] 石狩海岸
[場所] 新川河口付近から石狩川河口を経て厚田区望来まで
[土地所有者] 国有地
[理由] ハマナスなど原生の海岸砂丘植生が、背後のカシワの天然海岸林と一帯となって残る。
特に石狩川河口の右左岸には、植生自然度最高レベルを誇るハマナス等海浜植物の純群落が維持されている。
これらの景観は、訪れる人たちに憩いと安らぎを与えるとともに、全国的にも減少が進む海岸砂丘の自然生態系を色濃く残す、貴重な海岸である。
[石狩市,小樽市] 石狩海岸2
[場所] 小樽市銭函から石狩市厚田区望来まで
[土地所有者] 国(管理者 北海道)
[理由] 小樽市銭函から石狩市厚田区望来まで約25㎞続く石狩海岸は、砂浜から海岸砂丘(自然草原)を経て海岸林(自然林)に至る連続性(帯状構造)を持つ本来の砂浜海岸の姿を残している全国的にも稀で貴重な海岸である。海岸砂丘を形成する自然草原は、国土の1%にも満たない希少な景観であり、海岸林はカシワを主体とした自然林である。これらが一体的に残された海岸は国内の主要な砂浜海岸ではほとんど見られず、まして人口190万の大都市(札幌)近郊に残されている例は皆無と云える。このような希少で貴重な石狩海岸の環境を守って次世代へ引き継ぎたい。
[石狩市,小樽市] 石狩海岸およびカシワ天然林
[場所] 石狩市南部から小樽市東部の海岸
[土地所有者]
[理由] 天然の海岸植生が残されているのは国内でも非常に貴重だから。風力発電の建設が予定されているため、鳥類やコウモリ類などへの影響も危惧されているが、あまりまともな調査もされていない。細長くのびるカシワ林は、数多くの野生動物の生息地あるいは移動経路として重要なのでその周辺も含めて保護してほしい。海岸の美しい自然景観の保護も必要。
[石狩市,小樽市] 石狩海岸の海岸砂丘と種々の植物の群落
[場所] 石狩市厚田区望来〜小樽市銭函
[土地所有者]
[理由] 一昨年、千葉県船橋市から石狩市に移住してきましたが、石狩海岸の砂丘の風景やハマナスの群落など豊かな植生に魅了されています。
[石狩市,小樽市] 石狩海岸の海岸砂丘系
[場所] 石狩市厚田区望来〜小樽市銭函
[土地所有者] 国有地(管理者は北海道)
[理由] 石狩海岸は札幌市の北西部に広がる延長約25kmの砂浜海岸です。日本の砂浜海岸は、砂浜の背後には堤防やクロマツが植林された海岸林が広がっているのが常ですが、ここ、石狩海岸は海浜植物で覆われた砂丘が広がり、さらにその背後のかつては砂丘であった場所にはカシワ・イタヤカエデが優占する自然林が広がっています。この砂浜から海岸林までの連続した景観を海岸砂丘系といいます。海岸部に自然状態の砂丘と海岸林が連続的に一体となって残されている海岸は国内ではほとんど見当たらず、大都市近郊に限ればここ、石狩海岸だけです。
石狩海岸の重要性は、以下に集約できます。
1.海岸生態系の見本としての希少性:海岸は海域と陸域の境界として絶えず撹乱・変化しながら維持されている自然環境です。自然の営力のみで維持されている海岸砂丘系の存在は、自然再生を考える上で目指すべき目標となります。
2.多様な生態系の保全:海中、潮間帯、砂浜、草原、低木林、高木林と多様な景観が連続的に面的に保全されることで、それぞれの景観あるいは複合景観に特有の生態系が安定的に維持されています。
3.グリーン・インフラストラクチャーとしての多機能性:前述の景観が維持されることで、動植物だけでなく、自律的修復能を有する自然堤防やレクリエーションの場として、様々な生態系サービスを私たちに提供してくれる環境が保全されています。
4.沿岸都市の新しいモデル:札幌という大都市に隣接しながらこれほどの自然度の高さを有する砂浜海岸は国内では他にありません。人口が減少していく中で、作りすぎたインフラの維持管理もままならなくなる社会がすぐそこに迫っている今、海際における防潮堤建設や植林に変わる沿岸都市の海岸線との付き合い方を石狩海岸は提示しています。
石狩市と小樽市にまたがるこの海岸は、大都市札幌に隣接していることから、特に夏場は多くの利用者が訪れる場所です。しかし、残念ながらこの自然環境の素晴らしさが管理者はじめ市民に十分に理解されていないため、ゴミの不法投棄やオフロード車両による砂丘の破壊、風力発電施設等の新たな開発計画により危機的な状況にあります。
この石狩海岸の素晴らしさと危機的状況を多くの市民と共有し、この環境を将来世代も等しく享受できることを願います。
[豊富町,幌延町] 稚咲内砂丘林
[場所] 豊富町・幌延町の日本海側に面する森林
[土地所有者] 国(林野庁)、豊富町など
[理由] 道北の日本海側に面して南北27km以上、東西2~3kmにわたり、細長く連なっている森林帯。海岸線に沿ってできた砂丘上に4,000年以上の年月をかけて成立してきた森林で、砂丘と砂丘の間には、大小170個以上の湖沼や湿原が広がっている。利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区に指定されていおり、原生的で特異な自然景観を誇る。カモの仲間、ミコアイサの国内唯一の繁殖地となっているほか、クマゲラやオジロワシも繁殖している貴重な森林。森林自体は保全・保護されているものの、周辺での農地開拓に伴う水路造成や砂の採取などの影響で、湖沼の水位低下、消失が発生している。またエゾシカの急増も現地の自然環境バランスを壊し、劣化に拍車をかけている。このかけがえのない素晴らしい森林を未来に残していきたい。
[札幌市] 篠路福移湿原
[場所] 札幌市北区篠路町福移篠路清掃工場西側
[土地所有者] 原野商法によりたくさんの人が所有しています。
[理由] 現在、99.9%まで消失した石狩湿原の一部です。ミズゴケを基盤とする湿原です。ノハナショウブ、タチギボウシ、サワギキョウ、エゾリンドウが咲き誇り、モウセンゴケ、ワタスゲ、カキランなども生息しています。レッドデータのカラカネイトトンボやアオヤンマ、湿原しか生息していないマイコアカネなどのトンボ類、ヤチウグイ、エゾトミヨ、エゾホトケドジョウなど貴重な生物の生息地です。2000年からスノーメディアという会社によって無差別に埋め立てが進行し、非常に危機的な状況になっています。
[札幌市] 篠路福移湿原2
[場所] 札幌市北区篠路町福移
[土地所有者]
[理由] 札幌近郊にわずかに残された貴重な湿原だから。札幌近郊の小湿地は、排雪業者による不当な埋め立てや、ソーラーパネルの無秩序な乱立によって消失の危機に瀕しているので、この福移の湿原だけでなく、広く大切にしてもらいたい。
[白老町] 萩の里自然公園
[場所] 白老町萩野市街地の裏山
[土地所有者] 公有地(公園)
[理由] 面積約200haの雑木林で、北海道らしい里山で住民が保全活動を行っている。環境省の
[札幌市] 藻岩山
[場所] 藻岩下3丁目あたりの南側の森(シャローム教会近辺)
[土地所有者] 私有地
[理由] シカ・リス・キツツキや見たことの無い鳥など、動物たちがいっぱい暮らしています。
街の中心部から車で20分ほどのところに、こんなに自然があるのはあまり知られていないのではないでしょうか。
車通りも少なく、地域のみんなで清掃しているのでゴミはほとんど落ちていないのですが、折れた木や雑草などが放置されている状態です。
自然の姿といえば自然なのかもしれませんが、動物も人間も暮らしやすくなるのであれば、手を入れるのもアリなんじゃないかと思っています。
[江別市] 越後沼
[場所] 江別太 江別東インターそば
[土地所有者] 国有地
[理由] ヨシ原がびょうびょうと続き、その向こうに夕張の峰が見える。という石狩の平原の原風景をわずかに残す場所として重要である。
劣化したとはいえ、湿原の断片がごくわずかに残る。オオイヌノハナヒゲ、ミカヅキグサ、ホロムイコウガイ、サワシロギクなどは貴重な湿原植物である。
春秋には沼にはマガモやキンクロハジロなどの鳥たちが羽を休めるということで、渡りの中継地としても重要である。
都市近郊のためバードウォッチャーも時折訪れるなど、リクレーション利用もされている。
[江別市] 野幌原生林の巨木
[場所] 野幌原生林
[土地所有者] 不明
[理由] 野幌原生林は、本来の「原生林」とは言えないが、冬にスノーシューでしか辿り着けない場所に巨木が点在している。枝打ちされていないマツや、ニレ、ヤチダモなど見応えがある。
間伐などの手が入っていないマツの植林地は、林相が暗く気分が滅入ってくるが、開けた場所に点在する巨木は堂々として気持ちがいい。
[釧路市] 阿寒湖畔ボッケ遊歩道
[場所] 阿寒湖温泉街の東側に隣接する遊歩道及びその周辺の森林、泥火山
[土地所有者] 前田一歩園財団、環境省、国有林、河川用地
[理由] 年間約100万人が利用する阿寒国立公園随一の利用拠点である阿寒湖温泉街に隣接する場所にありながら、ニレやカツラ、シナノキ、ミズナラなどの広葉樹の大木及びイチイ、トドマツ、エゾマツ等の針葉樹が自然の姿のまま混生し、阿寒湖周辺の原生的な森林を手軽に楽しめる貴重な場所となっている。
遊歩道沿いでは、春にはエゾエンゴサクフクジュソウやエゾエンゴサク、ヒメイチゲ、ミズバショウなどが咲き、その後も季節の流れとともにニリンソウ、コミヤマカタバミ、エゾオオサクラソウ、オオバナノエンレイソウ、ゴゼンタチバナ、クルマバソウ、ツマトリソウなど、数多くの植物が花を咲かせる。
エゾシカ、エゾモモンガ、エゾリス、クマゲラ、エゾフクロウなどの野生動物にとっても貴重な行動域となっており、特に朝夕の頃にはこれら野生動物と遭遇する可能性も高い。周辺ではかつてはシマフクロウの飛来も確認されている。夜行性の動物が多いことからも、特に夜間の利用に当たっては十分な配慮が必要なほか、場合によっては歩行利用を制限することも検討すべきである。
泥火山現象が間近に観察できるほか、火山活動のため地熱が高い場所ではそれに適応した独特かつ脆弱な植生が広がっており、そこでは冬季も昆虫の活動を観察することができる。当該植生は、非常に脆弱であり、人の踏みつけによって容易に損なわれてしまうため、場合によっては立ち入りを制限すべきである。
以上のように、一大観光地に隣接していながら、非常に貴重な生態系が微妙なバランスの下で維持されている地域であり、今後、「国立公園満喫プログラム」の実施等によって阿寒湖への利用者が増加することが想定されていることもあり、ボッケ遊歩道周辺については、その価値、魅力が損なわれてしまわないよう、保護対策を一層推進することが必要である。また、利用にあたっては、貴重な生態系への影響を可能な限り軽減することが重要であり、特に夜間については立ち入りの規制について検討すべきである。
[黒松内町] 黒松内白井川地区のエゾリュウキンカ群生地
[場所] 黒松内町白井川地区。高速道路入り口付近
[土地所有者] おそらく民有地
[理由] エゾリュウキンカとミズバショウの群生地